AMN JOURNEY

オタク

偶像

こんにちは。鬱病ラブライブ論文第二弾です。

例によって大したことは書いてないし前回の記事( こっそりこちらのブログに移動させておきました)との連関もないので暇なときにどうぞ。

 

 

 

ところで、「抽象」という言葉の意味をご存知でしょうか。知らない人とか勘違いしてる人のために引くと、

「多くの物や事柄や具体的な概念から、それらの範囲の全部に共通な属性を抜き出し、これを一般的な概念としてとらえること。」

 

らしいです。要するにあるものの「個」を捉えるのではなく、その一般化した「一側面」を議論の俎上に載せるって感じですね。

具体性を持ったりんごは🍎←これで、抽象的な話をする場合は「赤い」「まるい」「甘い」といった性質や属性を抜き出して特定の概念について総体的な切り口を取るわけです。

 

偶像化であったり崇拝も言ってしまえば似たようなもんだと思っていて、信仰の対象について自分にとって必要な属性以外を捨象した存在が偶像であり、その一連の行為および偶像への肯定を信仰と呼称することについては一定の理解が得られるところではないかと思います。

このことは「偶像」を語源とする「アイドル」にも通じます。つまりは我々が追いかけているキャストさんは「具体」性を帯びた「個」ではなく「抽象」された「属性」であるといえます。我々は媒体やイベントを通じて、限られた一面しか知りえないのだから当たり前ですね。(ここを履き違えるとストーカーだとかになりかねない)

 

 

別に国語の話をしたいわけではなく。

 ここで気になったのは「あなたが/俺が追いかけているのは何の属性か?」ということです。

 

さて、「しゅかしゅーが好き」「きんちゃんが好き」と俺がツイートする、感じるのはどんな時でしょうか。どういう属性に惹かれているのでしょうか。このことについてここ最近ずっと考えて参りました。「俺が好きなのは渡辺曜であって実は斉藤朱夏ではないのではないか?」「Aqoursの一員としての側面しか見えていないのではないか?」

 

 

口先では大層なことを言いながら浅いところでしかキャストもコンテンツも好きになれていないような気がして「ファン」としての自分を何度も嫌いになる一方、「Aqoursのキャスト」としての側面を抽象することがファンとして正しい追いかけ方なのではないかと感じることもありました。「μ’sの時はソロ活動や4to6を追うこともなかったしなあ」

 

 

そんな思いを抱いているところに1年生によるスタンプ会が10月末にあり、これに当選することができました。先のライブで初めて現地に参加することができ、(以前のお渡し会なども当たったことなし)キャストへの思いが高まっていたところにスタンプ会、そしてファンミーティングと続いていく一連のイベントはそんな自分の考えを確かめるのに渡りに船でした。

それぞれのイベントではいわゆる接近イベントがあったので、オタクの先輩の意見をもらいつつ「目線をもらう」ことを第一目標に臨みました。(案の定緊張しすぎて全然しゃべれなかった。でも幸せ。。。)やはり間近に見る9人は画面や紙上の何倍も輝いて見え、「現地」への拘りが自分の中で強まる大きな動機となりました。キャストとしての9人への思いは強まるものの、それがすべてAqoursの活動であることは変わらず結局本質的な問題は何も解決していないような気もしていました。「もっとこの9人の新しい側面を見たい、でもそれってAqoursから離れた個人は見えていないのに変わりはないんじゃ。。。」

 

 

その一方でまた、この時期に平行していくつかの雑誌でAqoursのインタビューが掲載されたこともあり、キャストの方のインタビューから新たな側面を発見することもたびたびありました。このような中で、「Aqoursのキャスト」としての側面を離れた9人の魅力に自分が引き込まれていくのを感じていました。中でも決定的だったのは、先日発売された「Voice Actress DIAMOND」に掲載された高槻かなこさんのインタビューでした。インタビューの中で「個人としての私を見てくれている人っているのかな」という不安を感じていたことを知り、すべてが解決したような気がしました。「キャストがこう言っているのならば何が何でも推していかねばなるまい」

 

 

何やら最近TLで推しとは何たるやとか推し以外のイベントに参加するのがどうたらとか意見をよく見かけますが、自分の中に「好き」という気持ちがある限りその気持ちを大事にしたらいいと思うし、むしろコンテンツを通じてどんどん別の魅力を知ることの楽しさがある以上好きなものにはどんどん浸かっていこうという考えに至りました。「"やってみたい" 動き出した心は まだ迷いをかかえて揺れているよ」

 

 

考えてみれば、9人を知ったのは言うまでもなくAqoursがあったからなんですが、俺がしゅかしゅーを推している理由であったり好きなところを明確に挙げられるということに気づいて少しだけ自分の気持ちに自信が持てたような気がしました。難しい理屈とかなく好きなものは好き、でいいんですよね。ここに辿り着くまでに随分紆余曲折した気はしますが、生来自己否定しがちなタイプなので仕方ないところはあります。

 

結論としては、特に何かが変わるということもなく、「しゅかしゅーが好き」「きんちゃんが好き」。ただこれをもう少し胸を張って言えるようになりたいな、というお話でした。その上で色々な側面を知りたいし、可能な限り具体に近づいた像を好きになりたい。こういう話まとめるの難しいね。

 

 

 

ただ軽く触れたけど個人的には、やっぱりコンテンツ・演者を本当に好きな人がイベントに行けるべきだと思うし軽いノリで箱埋めるのはあまり好きではないですけどね。(自分が東京ドームにもSSAにも行けなかったのを引きずっている)それはそれ、これはこれ。